ベルリンでの住宅事情
ベルリンにおいて住宅を探すのは本当に大変です。その住宅不足は年々悪化しているように思えます。
ベルリンでの生活において誰もが一度直面する試練、それが物件探しといえます。
これは日本人のみに限った話ではありません。ベルリンの市民みんながこの住宅事情に困窮しています。
詐欺に注意
そんな状況だと詐欺も多く発生します。
ベルリンでは「賃貸詐欺」がずっと流行しています。
よくある手口を紹介しますので、必ず念頭においてください。
オンラインのサービスを使って貸主や物件オーナーと交渉します。
家の内見の予約を取り、質問に回答をもらい、指示を仰具というのが一般的な手続きになりますが。
詐欺師たちは架空の物件を掲載しています。
架空の物件に対してコンタクトを取った後「内見の前に先に契約をしましょう」などと、言葉巧みに誘導し、入金を催促してきます。実際に家を見てもいないのに契約なんて進められるはずはないのですが
「早く物件を見つけたい」という余裕のなさでこの手口の詐欺はいまだに跡を絶ちません。
見学の日程を催促した時に家主は見学を渋っている時は要注意です。
入居当日に物件に行くと、そんな物件はない、という絶望的な被害に遭っている日本人は度々見かけます。
WG
ドイツでの住居はWG(ヴェーゲー)と呼ばれる、いわゆる「ルームシェア」が一般的です。
学生、独身、同棲中のカップル、ファミリー世帯であっても、ルームシェアがいたって普通です。
普通に物件を契約するより経済的ですし、物件も様々な広さのものがあるので、まずはWGから探してみることをお勧めします。
ベルリンでの物件探しWEBサイト(英語)
Wunderflats
WGではなく、賃貸アパートを取り扱う物件情報サイト。
クオリティの高い物件情報が多い傾向にある。貸主と借主の間にWunderflatsが仲介として入るのでそのぶん家賃は高くなる。
WEBのUIとしては、検索条件が細かく設定できる点で便利。
eBay-Kleinanzeigen
世界最大のオークションサイト「eBay」の関連サービス。
Airbnbが現れるまで短期間のカウチサーフィン(この言葉ももはや死語かもしれない)と言えばこのサイトが定番だった。
検索領域は短期宿泊、アパート、バケーション、ガレージと駐車、商業用、土地、売家、賃貸、マンション。
幅広いニーズに対応している。
ImmobilienScout24
ドイツの定番物件検索サイト。エリア検索や家賃検索に対応していて掲載物件数も多い。
建設業や引越し業者との連携もしているようで、同じサイトの中で検索できる。
Facebookのアカウントをつなげれば条件に即した物件が掲載されたタイミングでアラートを飛ばしてくれる。便利!
当記事執筆時のベルリン物件掲載数は
WOHNUNG-JETZT.DE
物件の賃貸、販売を行っている。
賃貸アパート、コンドミニアム、1部屋〜5部屋のアパート、家具付き、投資用物件といったセグメントがある。
検索機能が使いやすく、物件検索数も多い。
WG-Gesucht
WG物件中心の情報サイト。古くからあり、定番なのでとにかく情報量の多い。
SNSと同じように入居者募集のオーナーに直接メールで交渉をし、内見の約束を取り付ける。
月間1000万人が利用しているそうだけど、その数字を見るといよいよベルリンの住宅事情は深刻に感じる。
情報量が膨大な分、思い切りハズレの物件なども多かった印象。
ベルリンでの物件探しWEBサイト(日本語)
ベルリン掲示板
ベルリン生活情報などを扱うコミュニティサイト。
全て日本語なので使いやすい。ただ、物件情報が掲載されるのは稀な上に、すぐ埋まってしまう。
物件以外にも、求人やイベント・セミナー情報、物の売買などが行われている。
MixB
古くからある海外在住の日本人のコミュニティサイト。
ベルリンだけでなく様々な国の様々な地域の地域情報が用意されている。
物件情報以外にも求人情報や、売ります買いますの取引掲示板がある。
お部屋探しの際には1日に何度も巡回してしまうサイト。
Airbnb
世界の民泊産業に革命を起こしたと言っても過言ではないサービス。
数日〜数ヶ月といった短期のステイ物件を検索するサービスだが、ベルリンの住宅事情の中では、仮の宿でも大いに助かることがある。
本格的な物件探しの前に様々な地域で短期のお試し生活をするのもありだと思われる。
ユーロエステート
ドイツ、フランス、イタリアなどのヨーロッパ圏の不動産情報サイト。
家具付き物件を紹介している。運営している会社はエストニアにある。
関連サイトとして、ブログメディアとヨーロッパの田舎滞在の提案サービス「ユーロエステートカンパーニュ」を持っている。
OK!BERLIN
今ご覧いただいているこのサイトです。
掲示板がありますので是非ご利用ください。
いつか「使いやすい!使ってよかった」と言ってもらえることを夢見つつここに記しておきます。
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いかがでしたでしょうか?
ベルリンの物件探しは本当に苛烈で、本当に運も根気も必要です。
ベルリンで生活するための洗礼のようなものと考えて、情報を駆使しつつ、なんとか乗り切ってもらえたらと思います!