ドイツに来てもやっぱり作りたくなる・食べたくなるのは日本の家庭料理ではないでしょうか?
でも同時に、「でもあの食材ってどこにあるんだろう?」と頭を悩ませた経験が誰しも一度はあるはず。
大体のものはアジアンスーパーで手に入ることは手に入るんですが、なかなか値が張るんですよね…困りものです。
実際にわたしもこちらに来た当初はドイツ語が分からず、ちょっとした調味料や食材でもGoogle翻訳で成分をトランスレーションしてみたり、ネット検索やAmazon等で購入してみたり、高いお金を出してアジアンスーパーで食材を購入していました。
しかし最近は、ドイツ語にも慣れ、ちょっとした食材であれば、高いお金を足さずとも、日本でもお馴染みの食材が現地のスーパーで調達できることを知りました!
そこで今回は「ここにあったのかこの食材!」と題し、日本でおなじみの食材・調味料の購入場所とちょこっとレシピをご紹介します!
ドイツでもあんこが食べたい。
ふと、「あんこが食べたいな」と思うことはありませんか?
特に私は和菓子LOVERであんこ大好き。日本にいた時も定期的に草餅や、お団子をよく食べていました。(懐かしい!!!!)
そんな「あんこ」は日本だと、スーパーに行けば、お団子や大福、お汁粉等の出来合いのもはもちろん、小豆缶や、あんこのパックが売っていますよね。しかしドイツでは、文化も違うのでもちろんなかなか「あんこ」にお目にかかることはなく…
2ユーロも3ユーロもする冷凍和菓子をアジアンスーパーで買うか、日本食レストランで食べるか…と値が張るのでなかなか手が出ませんでした。
なので、渡独1年目の日本帰国の際には既成のあんこパック500gをお持ち帰りしてきた私。使いきれなかった分は冷凍して、食べていましたが、やっぱり品質も味も劣化する。「うーん手軽に少量パック買えばよかったかな」と思っていた時、BIOスーパーでたまたまAZUKI BOHNENに出会いました。ドイツの方がこのあずき豆をどう調理して食べるのかはわかりませんが、これであんこが炊ける!!!
ということで、少し手まではあるんですが、BIOスーパーであずき豆を購入し、自分のお好みの量や味であんこへ加工できます。これでふとした時に私は大福や、あんぱんを楽しんでいます♪
ドイツでほうれん草は「der Spinat」だけど、日本のほうれん草はどこ?
まず、ドイツ語でほうれん草は「der Spinat」です。ドイツのスーパーにも普通にほうれん草はあります。
が、しかし!日本でおなじみのピンク色の根元のほうれん草…というよりサラダほうれん草のようなタイプまたはスープ用?に加工された冷凍物が主流なようで、ピンクの根本のほうれん草はドイツ系のスーパーでは見かけません。根本付きで、日本でなじみのあるタイプなないものか…と色々なスーパーに出向いた1年目。
やっぱり探してみるとあるもので、たまたまトルコ系スーパーに立ち寄ってみた際に、ピンク色の根本のほうれん草を発見。
その後いろいろなトルコ系スーパーを見てみましたが、トルコでは日本でおなじみのピンク色の根本のほうれん草がメジャーなようでどこのスーパーでも購入できることが判明しました!
ちなみに味も日本のほうれん草に劣らない味なので、ほうれん草の胡麻和えや、お浸しも味わえちゃいます。
おかずのレパートリーも増えますし、なんといってもトルコスーパーは量が多くて安いのが魅力なので、
ぜひ「家の近くにトルコ系スーパーがある!」という方一度覗いてみてください!
ドイツの薄力粉・中力粉・強力粉ってどれ?
これも探すのに困った食材の一つです。ドイツ語では「das Weizenmehl」といいます。
スーパーにいけば高々と積まれているので簡単に見つけられるかとおもいます。
ですが、どれが中力粉かわからない上、謎の番号分け+種類がやたら多いんです。
ちなみに私は趣味でよくパン作りや、うどん、中華麺や餃子の皮作りをやっているのですが、ここに来た当初はなぞの番号分けされた小麦粉たちに手惑いました…。はじめはType 405を購入しパン作りに挑戦するもなかなかうまくできず「あれ?」となったり、次は奮発してType1050を購入し、挑戦したものの「あれぇぇ?」となったり…笑
それもそのはずでこちらの小麦粉は、日本のようにタンパク質(グルテン)含有量でで薄力粉・中力粉・強力粉とは分けられていないのです。
日本では、以下のようにグルテン含有量で分けられています。
・中力粉:9%前後
・強力粉:12%以上
しかし、ドイツでは胚芽ミネラル含有量でType分けをしているようです(グルテン含有量(Eiweiße)は基本的にどのタイプでも8~10%)。
・Type 550 :0.51-0.63%
・Type 812 :0.64-0.90%
・Type 1050:0.91-1.2%
・Type 1600:1.2-1.8%
すごい分かりにくい分け方だなと個人的には思いますが、わたしは
Type550は、ソフト系のパンやピザ生地、普通の天ぷらに使用
と分けて使用しています。
このTypeでの分類のほかにも、
・Spätzlemehl(ドイツ語専用または、自家製パスタにもおすすめな小麦粉)
・Vollkornmehl(全粒粉小麦粉)
もありますので、スーパーにいってお好みの小麦粉を見つけてください!
ドイツで片栗粉を入手したい!
小麦粉の話をしてきましたが、Type405を使用したけど生地をもう少し軽めにしたいな…というときや、竜田揚げ、あんかけを作る時に必要な粉といえば「片栗粉」ですよね。こちらもスーパーで手軽に買えます!
片栗粉はドイツ語で「das Kartoffelmehl」といいます。芋餅なのかわかりませんが、よく丸く丸められた団子のような写真がパッケージに移っているので文字で探すよりも案外パッケージで探した方が早いかもしれません…笑
使用感も普通の片栗粉と同じで小麦粉のようにてんやわんやする必要はありません♪
ベルリンではたらこも手に入る!
東西に分割統治されていた影響なのかベルリンには今でも結構な数のロシア系スーパーがあり、様々な種類の魚缶が売っています。筆者がよく行くのは以下の3店です。
ロシア系スーパーは特にLichtenburgやMarzahn方面に多数あるようです。
その中で特におすすめしたいのが「たらこ」です。たらこはロシア語で「минтай икра」、ドイツ語では「der Dorschkaviar」です。
ちなみにロシア語でイクラ(икра)とは魚卵全般を意味します。「икра」がついていると「〜の魚卵」という意味になり、たらこの場合”минтай икра”でミンタイ・イクラと読みます。…ミンタイ、メンタイ、明太子ルーツはロシア語かも?
ともあれ、たらこは値段もお手頃価格で購入でき、味も日本のたらこと同じか少し濃いめの塩味で最高です。ちなみに皮もついていないのでたらこパスタもササっと作れちゃいます。
ちなみに缶詰めで売られているものの要冷蔵保存になるので大量買いに注意しましょう!
その他、ロシア系スーパーでは他にもいくらや、カニカマ、鱈肝、鯵やニシンのトマト缶、おさかなチューブなどが手に入ります♪(ちなみにいくらはロシア語でも IKURAです)
肉や野菜ばかりの料理に飽きてきたなと思ったあなた!ぜひ、足を延ばしてロシア系スーパーへ行ってみてください。
Mia
2019年にベルリンに結婚を機に移住。
趣味はパン作りとガーデニング。お酒も大好き。