ベルリナーにとって日曜日はチルデー。スーパーも閉まるし、Späti(日本でいうコンビニみたいな店)もいつもより緩めの営業をしてるところが多いです。
そんなチルデーには、友達と公園へ行ってビールを飲むのもあり、マーケットへ行くのもあり、キノコ狩りなんかに行くのもあり。
今回はそんなチルデーのお散歩がてら、ベルリン市内の宮殿の一つ「シャルロッテンブルク宮殿」とその庭園へ行ってきました。宮殿は外観からだけでも見る価値ありですが、今回はその豪華絢爛な内観も合わせてレポートしていきます!
Schloss Charlottenburgとは
ベルリンのシャルロッテンブルク=ヴィルマードルフ地区に位置する、「まるでヴェルサイユ宮殿みたい!」と人々が口を揃えるほど華やかで、かつてのプロイセン王家の莫大な富を象徴する宮殿です。
歴史的には、初代プロイセン王フリードリヒ一世によって建てられた、夏の間を過ごす別荘のような宮殿なんだとか。宮殿は「Altes Schloss」と呼ばれる本館、新翼の「Neuer Flügel」、そして「Neuer Pavillon」という絵画等の展示室と博物館で構成されています。
ベルリンにはいくつか宮殿がありますが、中でもシャルロッテンブルク宮殿は第二次世界大戦の戦火を逃れ、ベルリンで唯一残ったプロイセン時代の宮殿です。ただ、全焼を免れたシャルロッテンブルク宮殿も、いくつかの部屋は戦争による被害を受けました。その後沢山の建築家たちによって増築されたため、建築様式が異なる部屋のそれぞれの雰囲気を味わえるのも楽しみの一つです。
今回はそんな貴重なシャルロッテンブルク宮殿と、その庭園に潜入して行きたいと思います!
さっそく宮殿内に潜入
日曜日だからか人がいっぱいだな~と思いつつ宮殿のゲートを抜けると、宮殿の敷地内でまさかのランニングイベントが開催されていました!!着ぐるみのクマがステージでランナーの表彰をする中、ランナーたちは出店でビールを買ってみんなで乾杯していました。良い日曜日。
エントランス前に料金表がありました。
一つのエリアの見学か、全エリアを見学したいかで料金が変わります。私は全エリアを歩きたかったので、17€のCharlottenburg+を購入。
日本語ガイド付きの内観見学
入り口でチケットを買ったら、大きな荷物や上着などを入り口から見て左側の部屋に入って預けます。同じ部屋で音声ガイドを頼むとなんと!日本語の音声ガイドを貸してもらえます。
スタッフにチケットをスキャンしてもらって、音声ガイドをスタートさせたら今度は右側の部屋に入ります。ここから各部屋のツアーが始まります。
バロック様式やロココ様式を用いて建てられたシャルロッテンブルク宮殿。各部屋で感じられる雰囲気も様々でした。かつての肖像画や東洋の陶磁器、タペストリーなども各部屋で沢山見ることができます。
特に、「陶磁器の間」で見る王妃の東洋の陶磁器コレクションは圧巻でした。黄金の部屋に、数えきれないほどの陶磁器が飾られています。よく見ると小瓶やちょっと可愛い置物なども見つけることができるので、小物にも目を向けてみると発見があって楽しいかもしれません。
あと、宮殿内で個人的に是非注目して頂きたいのが何といっても部屋の天井。
何枚かの絵画を組み合わせて作られた天井や、もはや3Dな彫刻が施された天井など様々で、どれもデザインが美しい。上の見上げすぎで少々首が痛くなりましたが、それでも見る価値ありです。
ちなみに本館を廻ったあとに別館と展示室にも行きましたが、見学時間が合計で3時間半もかかったので早めに来るのがベターかも。
別館は本館よりも比較的質素な雰囲気ですが、ツアーを進めると、エメラルドグリーンの壁や天井にいくつもの黄金の装飾がなされた大きな舞踏会場を見ることができます。
そういえばその舞踏会場で、お姫様みたいなドレスを着た女の子たちがワルツの練習みたいなのをしてました。タイミングが合えばこういう光景も見れるかもしれませんね。
庭園は最高のチルスポット!
内観の見学を終え、庭園をお散歩。
庭園はファミリーやカップル、友達同士で芝生の上でお喋りしたり遊んだりしている人たちでいっぱいでした。
ちなみに夏はこの敷地内で野外映画鑑賞会をやってるんだとか。美しい城をバックに映画なんて最高ですよね、来年絶対行きます。
庭園内では、川沿いの散歩コースを歩いたり、池のほとりでチルしたりもできます。私が行ったときはお花も沢山咲いていてとっても素敵でした。内観見学が終わったら、是非お散歩してみてください。
アクセスと注意点
アクセス
住所: Spandauer Damm 10-22, 14059 Berlin
バス停「Luisen Plaz/ Schloss Charlottenberg駅」から徒歩4分
Webサイト
注意点
全てのエリアを見学したい場合、ツアーに最低3時間はかかるので早めの到着がおすすめ。各エリアの最終入場時間は17時で、17時半に閉まります。
その日の混雑具合によっては、音声ガイドのヘッドフォンが借りれない場合があります。ヘッドフォンなしでもデバイスから直接ガイドを聞くことはできますが、ヘッドフォンが良ければ早めに行きましょう。
写真は自由に(無料で)撮って良いことになっていますが、フラッシュは禁止です。